六龍が飛ぶを観る方法・動画配信状況
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六龍が飛ぶのあらすじ・レビュー・感想まとめ ※一部ネタバレ含む
いま男女問わず大人気の韓流ドラマ、六龍が飛ぶのレビュー・感想やあらすじをまとめてみました。
男性でも面白いの？と思っている方にこそ見てほしいレビューです。
六龍が飛ぶの感想・レビュー（女性・40代）
六龍が飛ぶは、腐敗した高麗を理想国家にしようと考えた6人の英雄たちの物語です。朝鮮王朝の初代王であるイ・ソンゲと彼の息子であるイ・バンウォン。そして、バンウォンの師であり建国功臣のチョン・ドジョン。さらにはバンウォンを護衛するムヒュル、剣士であるイ・バンジとその妹のプニ。彼らは同じ志の下、共に新しい国造りを目指すのですが、やがてその関係にヒビが入っていきます。
高麗から朝鮮へと生まれ変わっていくまでの姿が、ドラマティックに描かれています。
「六龍が飛ぶ」のみどころは、朝鮮という国がどうやってできたのかを丁寧に描かれているところです。なぜ高麗から朝鮮にならなくてはいけなかったのか。そして、なぜイ・ソンゲが初代国王となったのか。その道のりは決して平坦ではなく、様々な人の想いが交差し、ときに憎み、ときに憐れみながら進んでいきました。
その歴史の一端を共に体験できるような感覚が、このドラマでは味わうことができます。
切ないという言葉が、とてもピッタリな作品だと思います。
誰も決して悪くはないのです。それぞれの理想を叶えようと夢中になったがために、いつの間にか心が離れていってしまったのです。バンウォンは、当初の頃はチョン・ドジョンに心酔していました。おそらく、父であるイ・ソンゲよりもドジョンを尊敬していたのではないかと思うほどです。
そのドジョンの本心が、自分の考えとは違うとわかった瞬間。バンウォンは自分が信じていたものを崩されてしまったのかもしれません。
次第に野望を抱くようになった彼の姿は、どこか狂気的な１面を感じさせました。
更に、彼のやり方についていけず離れていったムヒュルとプニ。この二人の存在は、バンウォンにとって唯一の心のオアシスだったのです。誰でもない、ただのイ・バンウォンとしていられる場所を失ったバンウォン。師匠であるドジョンや、幼い弟を殺し、両手を血で染めていく自分に嫌悪しながら、それでも前に進み続けるバンウォンが、とても痛々しく見えました。
ですが、バンウォンの危機に駆けつけたプニとムヒュルの姿に、やっとバンウォンは己を取り戻したように見えました。
やがて、王となり自分の息子の中にかつての懐かしい人々の姿を見たバンウォンの胸には、どんな思いがあったのでしょう。
時が流れ、年老いたプニが、バンウォンの息子が考えたというハングル文字を嬉しそうに眺めている姿が印象的でした。
この作品は、めくるめくラブロマンスがあるわけではありません。
ですが、過酷な時代の中で、それぞれが自分なりの正義を抱き、自分のために、愛する者のためになにかをしたいという気持ちがとても伝わってきます。数々のドラマで描かれてきた朝鮮王朝。その始まりの一部を知ることができるという点でも、このドラマは見ごたえがあると思います。
そして、バンウォンが大切に守り続けてきたプニへの想いや、ムヒュルの、剣士にしては優しすぎる人柄なども繊細に描かれていて、人間ドラマとしても楽しめます。
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