目次
citrus5巻までのあらすじ
芽衣と恋人同士らしいことをしたい!
2年生に進級した柚子は、もっと芽衣との関係を深めようと「ラブラブ大作戦」を開始する。
しかし、その秘密を書いたノートが芽衣に見つかり、事態は思いもよらなかった方向へと進み始める。
ノートに書いてある通りに進めようとする芽衣。その真意を知る時、柚子はまた一歩芽衣に近づくことになる。
公にできない関係なだけに、バレないように恋人同士の証のために指輪をあげることを画策する。
そのためにお金が必要になった柚子は、引っ越す前の街でバイトをすることに。
以前の友達とも久しぶりに再会することになり、柚子は女同士の恋愛の難しさを思い知ってしまう。
落ち込む柚子に芽衣は自分の考えを伝え、「周囲は関係ない」と安心させる言葉を送る。
柚子の満面の笑みを見て心が騒ぐ芽衣は指輪を受け取ってくれるのか?
女同士の恋愛の壁にぶつかる柚子など見どころ満載の6巻!
citrus 感想、見所:女同士の恋愛について考えさせられる6巻
citrus 感想、見所1:大泣きする柚子が一番印象的!
6巻の一番印象的なシーンはやはり大泣きする柚子でしょう!
今まで、ひたすら芽衣のことを考えて突っ走ってきた柚子が、現実に初めてぶつかるのがこの6巻です。
最大の危機に見えた生徒会長戦を無事に乗り越えて、やっとイチャイチャするのかと思ったのに、また難所をぶつけてくるのがサブロウタ先生です。
百合というジャンルも大分扱う作品が多くなりましたが、「同性同士で付き合う」ということをここまでダイレクトに描いてくれるマンガはまだ数少ないと思います。
citrus 感想、見所2:百合の現実を思い出させる展開
Citrusの読者である時点で、「女同士の恋愛に抵抗がない」か「女同士の恋愛を好んで見られる」人ですよね。
我々読者に、百合の現実を思い出させてくれる、胸に突き刺さるシーンが6巻には収録されています。
柚子が芽衣のためにバイトをして、指輪を買って、それを芽衣に渡そうと帰宅するときにそれは起こります。
「自分たちは普通の恋人じゃない、女同士という特殊な立場なのだ」と理解した柚子の大泣きっぷりが心に響きます……。
今まで芽衣が好きという感情で、ひたすら芽衣だけ見てきた柚子。
その分、特殊さに気づくのが遅くなっていたのでしょう。
藍原学院には基本的に女性しかいませんし、二人の仲は隠されています。
環境も相まって、通常一番先に気にするところを飛び越えていた柚子でした。
非常に難しい問題ですよね。
ましてや女子高生なんて多感な時期、一気に現実を突きつけられた柚子には堪りません。
頭の回るまつりはこの未来を予想していたような発言もしていますが、さすがとしか言えない!
citrus 感想、見所3:静かな図書館で2人きりのシーンが感慨深い!
泣いてすがる柚子に芽衣はどうしていいかわからず、呆然と立ち尽くす場面もあります。
今まで明るい柚子しか見ていない芽衣にも、泣いている姿はショックだったのでしょう。
芽衣が柚子を好きなんだと理解できる場面も多くなってきました。
今までとはまた気色が違う問題を、どうやって乗り越えるのかとドキドキしていたら……芽衣がやってくれました。
見事なフォローで柚子を回復させます!
このときの、静かな図書館で2人きりのシーンは色々感慨深くなるので、ぜひご自分の目で確認してみて下さい。
百合マンガとして歴史に残りそうなセリフがたくさん収録されています!
citrus 総評:恋人らしくなってきた柚子と芽衣、段々近づく現実が怖い!
今までの積み重ねもあり、2人は大分恋人らしくなりました!
ちょっとしたやり取りや視線の動き、空気感で百合を感じさせる描写力に心震わされます。
2人の関係が安定するにつれて怖くなってきたのは「女同士は異端という現実」です。
女同士で付き合うことに対する世間の風当たりをありありと見せてくれます。
ここからは2人がその現実とどうやって対峙していくのかハラハラしながら見守ることになりそうです。
とりあえず、柚子が無事に指輪を渡せて一安心の6巻でした!
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