citrus4巻までのあらすじ
色々会った修学旅行が終わり、晴れて恋人同士になった柚子と芽衣。
恋人という響きに浮かれながら二年生に進級した柚子の前に新たな人物が現れる。
ひとりは柚子のことを慕い、ファンだと公言する寧音。
もうひとりは、はるみの姉で藍原学院の前生徒会長であるみつ子。
みつ子は「藍原学院に髪を染めている生徒がいる」と聞いて、OGとして乗り込んできた。
そこに運悪く髪を染めた寧音が登校してきてしまう。
目をつけられる寧音をかばった柚子は、なぜか芽衣と生徒会長戦を争うことに！
学院を継ぐものとして負けられない芽衣と、芽衣の邪魔をしたくはないが、はるみと寧音のために逃げられない柚子。
２人はこの山場を乗り越えることができるのか？
citrus 感想、見所：二年生に進学した柚子を待ち受ける波乱！
ヤキモキした修学旅行編を終え、無事柚子たちも二年生に進級しました。
修学旅行に行ってたので二年生だったと勘違いしがちですが、藍原学院は一年生の終わりに修学旅行をする学校のようです。
さて、二年生になったということは、柚子と芽衣に後輩ができるということ！
わくわくしないわけがありません。
特に柚子は面倒見が良い性格から年下に慕われていそうです。
実際、まつりという超特大級の後輩もいることですし、どうなるのかと思いきや……やはり現れました。
柚子に憧れているという寧音ちゃんです。
朝から「ファンです」と告白する勇気に脱帽。
そして、寧音ちゃんが推せる理由はもうひとつあります。
なんと、彼女、わたしたちと同じ百合好き！
柚子とはるみの二人組が大好きと堂々と言っております。
鼻血を出す場面さえあるのは、citrusには珍しいコメディ色を感じさせてくれます。
対照的な雰囲気を作り出すのが、はるみの姉であるみつ子です。
肩口で髪の毛を切りそろえたクールビューティとして描かれています。
でも、このお姉ちゃん、怖い！
はるみにも苦手意識があるようで、それが原因で柚子との関係に距離が空いてしまいます。
親友であるはるみのために、芽衣と対決する道を選ぶ柚子は芯の通った女のコです。
全校生徒の前で行う生徒会長戦の演説は、まさに柚子にしかできないものに。
芽衣との関係だけじゃなく、はるみとの関係にもスポットライトがあたる五巻は読み応えがあります。
最終的に生徒会長には芽衣がなるのですが、生徒会長になって最初に芽衣がした行動がまた良いです！
生徒会長として校則を変化させる芽衣。その内容に「芽衣って柚子のことが好きなのね！」と思うこと間違いなし。
citrusの名場面集があったら、間違いなく入れるべきシーンでしょう。
アニメ化されてないのが残念です。
citrus 総評：２人の関係から周りへと世界が広がり始める！
五巻の一番の変化は、柚子と芽衣の関係を中心に据えつつ、周りのキャラクターへ焦点があたったことでしょう。
今までのcitrusで柚子と芽衣の関係は大分強固になりました。
それに加えて、二年生になってから加わったキャラクターたちがcitrusの世界観自体を深めてくれます。
芽衣だけのためじゃなく、柚子だけのためじゃなく、しっかりと地面に足をつけて進む２人に胸が熱くなります。
読み応えばっちりの第五巻をお楽しみ下さい！
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