目次
citrus8巻までのあらすじ
芽衣が隠していた秘密とは「婚約」だった！
藍原学院に通うお嬢様である芽衣たちは、家のために卒業とともに婚約話が進展する。
姫子たちの話を聞いてそれを知ってしまったまつりは大激怒。
何も知らない柚子から指輪を受け取った芽衣に対して怒りを爆発させる。
その後、家に帰ってからも柚子の知らない内に芽衣の婚約話は着々と進んでいく。
夢のためと言い、婚約話を自ら進めていく芽衣。そのお相手は思いもよらぬ人物だった。
柚子を好きな気持ちが抑えられなくなった芽衣は思い切った行動を取ることになる。
手紙を残して消えた芽衣に柚子は何を思うのか？
citrus9巻の感想、見所：芽衣の全てが込められた手紙に涙腺崩壊！
citrus9巻の感想、見所１：甘い夏合宿の結末
イチャイチャラブラブを量産してくれた夏合宿でしたが、その結末は後味の悪いものになってしまいました。
まつりが姫子と白帆先輩の話を聞いてしまったからです。
柚子のためを思って色々企画したまつりには、2人の話は信じられないものでした。
姫子と白帆先輩の話から「芽衣に婚約者が存在する」ことを知ってしまったまつり。
純粋に柚子の応援をしていた彼女にとって、婚約者がいるのに柚子の気持ちを受け取った芽衣はありえない存在だったのでしょう。
柚子のためを思って静かに涙を隠すまつりは、本当に良くも悪くも大人です。（作中では年下組なのですが）
普通であれば友人のために夏合宿まで開く行動力はないですし、逆にうまくいかない結果になっても本気で落胆したりはしません。
しかも、最初は柚子と芽衣の間を離そうとしていたことを思い出すと一気に味わい深くなります。
ゾッとするような表情で芽衣を睨めつけるまつりは、ある意味読者の代弁者なのかもしれませんね。
citrus9巻の感想、見所２：複雑怪奇な芽衣の心境
婚約者がいるという秘密がわかっても、まだまだミステリアスなのが芽衣です。
元々1巻では婚約者がいましたし（百合マンガなのに、男性とのキスシーンが最初に来る辺り衝撃でした）お嬢様学校ということを考えればありえる話です。
ただ読めないのは、彼女が自分から婚約話を進めようとしている雰囲気があること。
5巻までは完全に謎めいていた芽衣ですが、6､7､8と柚子への態度はかなり軟化していきています。
芽衣の気持ちが綴られた手紙では、柚子のことをとても好きなのが伺えます。
夢のためだからと言って、全て閉じ込めてしまえる芽衣は、我慢強すぎるというか……損な性格です。
柚子の「ずっと一緒にいたい」や「一緒にいれば楽しい」という言葉に、切なそうにしていたのもこういうことかと納得。
普通であれば（ツンデレであっても）赤面して怒るような態度を示しそうなものです。
それがイチャイチャ色が強まるに連れ、芽衣は明らかに切なそうな場面が多くなっていました。
ウエディングドレスを試着したときの涙も、ここにつながるのかと思うとぐっと切なくなります。
好きなら素直に行動すればいいのにとハラハラしてしまいます。
citrus9巻の感想、見所３：芽衣の気持ちが書かれた手紙と切なすぎる柚子の日常
9巻の前半は夏合宿から始まり、婚約話が進展する様子まで怒涛の急展開です。
ページをめくるたびに驚きが待っています。
その上、収められている最後の話では芽衣が柚子に対して手紙を残していなくなってしまいます。
芽衣が書いた手紙の文章と一人になった柚子の日常が一緒に進行するんですよ！
こんなの涙が勝手にあふれてくるに決まっています。
手紙には婚約者を隠していたことに対する謝罪と柚子への気持ちが綴られています。
どうやら芽衣はいつの間にかかなり柚子に惹かれていたようです。
直接打ち明けることもできず、夢のために姿を消しています。
2人の関係がどうなってしまうのか、最後まで目を離せない展開です！
citrus9巻の総評：消えてしまった芽衣を柚子は取り戻すことができるのか？
いやはや、citrus最後までやってくれます。
やっとイチャイチャし始めたと思った2人を、こんな絶望に落とし込むなんて……。
柚子の性格を考えれば、すぐにでも芽衣を迎えにいきたいんでしょうね。
「ずっと一緒にいたい」と柚子は言っていますから。
それを抑え込むのは手紙に書いてあったように、芽衣が自ら決めて離れたというのが大きそうです。
10巻で柚子がするであろう決意、展開、結末、どれも全て楽しみですね！
きっと真っ直ぐすぎる行動を見せてくれると思います。
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