戦争によって引き裂かれる恋愛を描いた作品
「最終兵器彼女」は、戦争と恋愛をコラボさせた漫画で、すでに全7巻で完結しています。だから、漫画は一気読みするのが大好きという読者なら、漫画喫茶などで一気読みできますね。そして「最終兵器彼女」は、読んだ後には号泣してしばらく席を立つことができなくなってしまうほど感動できる作品でもあります。
このストーリーは北海道を舞台としています。主人公のちせは、以前から好きだったシュウジに思いきって告白し、交際がスタートします。でもお互いにぎこちなさが残る交際で、主なコミュニケーション方法は交換日記。それでも幸せを感じながら毎日を過ごしていたのですが、そんな時、札幌が謎の敵に空襲を受けてしまうという所からストーリーが展開していくのです。空襲というと、日本では第二次世界大戦の際に受けた空襲をイメージする人が多いかもしれませんし、毎年お盆の時期になると、ドラマなどでも戦争系の作品が放送されるので、なんとなく戦争についての怖さを映像を通して理解している人も多いのではないでしょうか。この作品は、そうした私たちの心の中に深く突き刺さる作品です。
実はちせは兵器だった？
札幌が空襲された時、攻撃から逃れようと逃げる市民の中に、シュウジがいました。そして、周囲が振り返った時に見たものは、なんとチセだったのです。腕が鋼鉄の羽になったちせは、兵器として敵と戦っていたのです。そこから、ストーリーはどんどん展開していくわけですけれど、兵器として戦うたびに壊れて行ってしまうちせと、それをどうすることもできないシュウジの気持ちが、漫画の中とても見事に描かれています。心理描写がとても丁寧に描かれているので、作品の中の登場人物に感情移入しやすくて、読み進めるたびに切ない気持ちが強くなってしまう作品ですね。
一気読みすると涙が止まらない
この作品は、全7巻です。一冊ずつ時間を空けて読んでも感動できますし泣けますが、一気に読むと心にグッサリ来るものがある作品ですよ。特に終盤にかけては、登場人物に感情が完全に移入してしまい、感動的なクライマックスでは涙が止まりませんし、読者の中には涙が止まらないだけではなく、号泣レベルの感動を経験する人も大勢いるようです。
漫画を読んで感動したいなという時や、せつない恋愛ストーリーを読みたいという時には、ぜひ「最終兵器彼女」を読んでみてはいかがでしょうか？
